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「Do you like?Why?」で会話の組み立て

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 「Do you like ○○?(○○は好きですか?)」と言う表現は、恐らくここにいらっしゃる多くの方もこれまでに使ってきた事がある英会話フレーズでしょう。

 この「Do you like ○○?」と言うフレーズは、英語では“初歩的な質問”として軽視されがちなのですが、実際は、2者間の会話で非常に大きな会話の膨らみを持たせる事ができる、言わば“英会話の切り込み隊長”的な存在なのです。

 英会話初心者にとって、オンライン英会話レッスンを受ける上で大切な事は、「英語を話す事」も大事なのですが、余り表現方法を持っていない初心者は、英語を話す事よりも「先生の話を聞き英会話表現(英語のフレーズ)を盗む事」が主な課題となります。

 そのため、「Do you like ○○?」のような、「自分の好きなジャンルの話で先生のコメントを聞く事ができる」ような質問は、色々な英語表現を聞き出すために非常に有益な質問でありながらも、自分の興味を相手に示す事もできるため、大変便利なフレーズなのです。

「Do you like ○○?」は「YES・NO」が答え

 英会話初心者に先生から“盗んで”頂きたいのは、「Do you like ○○?」と尋ねた時、「先生がどのように質問に回答するか?」です。

 「Do you ~」で始まる質問と言うのは、「YES・NOクエスション(クローズドクエスション)」と呼ばれるもので、回答としては「YES」または「NO」が求められる質問となります。

 例えば、「Do you like music?(あなたは音楽が好きですか?)」と言う「Do you ~」で始まる質問を相手に投げかけた時の回答として、「Yes, I do.(はい、好きです)」もしくは「No, I don't.(いいえ、嫌いです)」だけで完璧な答えとして成立します。

 特に、英会話初心者の場合、日本での英語の義務教育が良く無かった事も手伝って「Yes, I do./No, I don't.」の回答を正解だとみなし、それに続く回答を求めない傾向にあります。

 しかし、実際の日常会話での「Do you ~」で始まる質問は、それ以外の追加情報を期待した事が多く、「音楽が好きですか?」と言う質問に対しては、「はい、好きです。良くCDを買いますよ。」と言う風に、「YES・NO」以外に何かしらの情報が回答には付与されるのが一般的です。

 そこで、先生に対して「Do you ~」で始まる質問を投げかけた場合には、「先生がどのようにして回答に追加情報を盛り込み、話の幅を広げようとしているのか?」と言う英会話テクニックも一緒に学んで頂ければと思います。

「Do you like ○○?」は相手に対する興味を伝える

 誰かに対して「あなたは○○は好きですか?」と聞く事は、暗に、相手に対して「あなたの考え方に興味が有りますよ!」と言うメッセージを投げ返る質問です。

 全く興味が無い人に対して、「その人が好きな物や嫌いな物」を聞く事なんて無いですからね!つまりは、レッスン中ならば、先生に対して「先生と仲良く勉強したい」と言う思いも伝えられ、先生の「やる気」や「あなたへの興味」を書き立てる最高の質問なんです。

「Do you like ○○?」は「Why?」と組み合わせる

「Do you like?」を使って英語学習をする様子

 「Do you like ○○?」と言う質問は、先ほども紹介したように「YES・NOクエスション(クローズドクエスション)」なので、基本的に期待できる回答は「YES」または「NO」となります。

 人によっては、回答がそれだけで終わってしまい、追加情報を付与しないケースも有るので、英会話のテクニックとしては相手の「返答幅を広げてあげる」ようにすると、会話がスムーズになります。

 その相手に幅を与える事ができる英語フレーズとして英会話初心者にも使いやすく「最も有効的なもの」として役に立つのが、「Why?(なぜ?)」と言うキーワードです。

 「Why」は、「相手に対して“理由”を尋ねる時」に使われ、「Do you like ○○?」のような相手に「YES・NOクエスション(クローズドクエスション)」形式で趣味や趣向を尋ねる時に非常に相性の良いワードです。

 例えば、「Do you like playing baseball?(野球をプレイするのは好きですか?)」と言う質問を相手に投げかけたとして、相手は「No, I don't.」と答えました。

 そこですかさず「Why?(それはなぜ?)」と投げかける事で、相手に会話するスペースを与え、その返答を聞き盗む事により、次回、何処かで同じような質問を受けた場合の返答の幅を広げる事ができます。

「Do you ~」と「Why」は子供の会話

 幼少期の子供が話しているのを思い浮かべてください。

 「おかあさんは野菜が好き?」「何で好きなの?」と言うような会話を耳にした事は無いでしょうか?

 子供の場合にはお母さんの回答により、色々な物事についても学んでいる訳ですが、実は、それと同時にお母さんからは知らず知らずの内に質問に対する回答方法についても学んでいるんですね。

 ちょうど、それと同じように「Do you ~」と「Why」を使って、意識的に先生から回答方法を学び盗む事が「英会話上級者」への近道になります。

「Why」は会話では文法も気にせず楽チン

 会話は文章では無いので、「Do you ~」の質問後に「Why?(なぜ?)」だけを相手に投げかけたとしても、全く違和感は有りません。

 ネイティブの中には驚いた時に「Why?」を連呼する人も沢山いらっしゃるので(笑)、文法なんて気にしないで気楽に使ってみてください。

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